ファッションを仕事にする人、どんな人?vol.1| レディースブランドから化粧品会社へ転職したAKANEさん

ファッション業界に務める人にどんなイメージを持っていますか?
「一般人とは違った世界」「オシャレで近づきがたい」そう思っている人も少なくないはず。
「服が好き」という気持ちを仕事にしてしまうくらい行動力がある彼女たちは、小さい頃からセンスが良かったのでしょうか。
ファッションのどんなところに憧れて、どんな夢を持っているのか、聞いてみましょう!という企画。
第1回はブランドで働いたのち、化粧品会社で製品を作っているAKANEさんに聞きました。

若年層から30代対象まで。レディースブランドを経て化粧品企画をしています

ー経歴を教えてください!

はじめまして。AKANEです。
愛媛県出身の29歳です。
進学のタイミングで関西に出てきた18歳から販売員をし、卒業後も同じく販売員として勤めていました。

学生の頃は若年層をターゲットにしたレディースブランドで、卒業後は20 代後半から30代がターゲットの高感度層をターゲットにしたレディースブランドに所属してました。
現在は化粧箱会社で製品企画を担当しています。

 

生まれたときから服が好き。ファッション一家に生まれる

ーファッションと出会ったのはいつですか?

出会いとなると、生まれてすぐかもしれないです。
祖母がパタンナー、父と母もファッションが好きで幼いころは完全に着せ替え人形でした!笑

幼少期の私のアルバムを見返すと、同じお洋服を着ている写真が一枚もなかったです。

そのため、家族で過ごす週末はお洋服屋さん巡りが定番で、特に両親が通うハイブランドに行くのがとても楽しみで、販売員さんがキラキラしていたのを覚えています。

環境の影響もあるかもしれませんが、物心ついたころからファッションは身近にある存在でした!
小学校・中学校と私服だったのもあり、生意気にも『人と被らない』というテーマで毎日コーディネートしてました。

特にファッションに対してより強く意識するようになったのは、進学のタイミングで関西に出てきた頃です。
その頃、憧れの販売員としてデビューしたのですが、その経験から沢山の方の価値観やニーズに触れました。それまで「ファッション=自己満足」でしたが、「ファッションはマナーでもあるし、精神を整えるものにもなる」という考えになりました!

私にとって、大きく考えが変わったターニングポイントです。

ファッションを「道具に」していいんです

ーあなたの夢はなんですか?

「ファッションを道具に人生を豊かに感じてくれる方を増やすこと」です。

道具…??ってきっと思われる方も多いかと思いますが、ネガティブな意味ではなく、ファッションの可能性をみんなに知って欲しい!!という意味です。

ファッションの持つ力は、本当に偉大で、私はファッションを選ぶ=自分の将来を選ぶことだと思ってます。
人生は選択の連続とよく聞きますが、思い通りになることとならないことがあると思います。

例えばランチや休日にすることは選べるけど、なんだかんだ仕事はやりたくないことしないといけない。
病気にかかるかかからないかも自分で選べない。

そんな中で、将来が自分で決められるファッションってなんだかすごいと思うんです!
しかも、それはほとんど毎日自分で決めてる。
それを自由自在に選択を操れたら、もっと人生が豊かになると思いませんか??

そういった意味合いで、ファッションをあえて「道具」と表現しました😊

服の可能性は、無限大。もっと利用してほしい

ーその夢を持つようになったきっかけは?

私は現在、化粧品会社で企画の仕事をしており、日々OLとして働いています。
そこではファッション用語で『マス層』と呼ばれるような方がほとんどで、みんながみんなに合わせたお洋服を着ているようにみえます。

じゃあ、なんでみんな『同じような服』や『同じようなスーツ』で仕事しているのかを考えてみました。
私の中での結論は、『仕事に合わせた服装をして、ビジネスの場で相手に好印象を与えるため』でした。

これが正しいかはわかりませんが、洋服を選ぶということは、自分をどのように魅せて、どういった印象をもたれたいかを選ぶことだと思います。

 

服選びは、「相手にどう見られたいか」を選ぶこと

例えば。
日々忙しい日常の合間を縫って、大切な友人やパートナーと会う約束をしました。

自分はすごく楽しみで、自分がよりよく見えるお洋服を選び、待ち合わせ場所に向かったけど、相手はよれよれのジャージを着て来られたら。
なんだかがっかりしません?
楽しみじゃなかったのかな~とか、私だったら思っちゃいます。笑

ファッションの可能性は無限大で、相手に好印象を与えることも出来れば、悪印象を与えることもできます。

この夢を持った理由がもう1つあります。
私の知り合いの方やSNS上にたまに見かけるのが、『お洋服にこだわりをもつのがダサい』という価値観の方です。
価値観は、その人によりけりですが、それこそチャンスロスがあるんじゃないかな~と思ったりもします。

無理強いはするつもりはないんですが、自らで可能性をつぶさずに『ファッションを道具』として活用していただける方が増えたらなと思います♪

数秒で印象を変えられる。ファッションは魔法です!

ーあなたにとってファッションはどんな存在ですか?

魔法であり、魔物です。笑

相手にどう思われたいか、どう見られたいかを表現し、しかもその通りに印象付けることが出来る。
これって魔法だなと思ってます!

会話の中で自分の思い通りの印象を与えたいと思ったら、中々大変だと思います。
私は自信がありません。

例えばビジネスの場で「仕事できそう」という印象を与えるのに、何分話せばいいでしょう??
わたしなら得意分野以外だとその内ボロがでそうです。笑

それをたった数秒で思い通りにしてしまうファッションはまさに魔法です^^

ただ、たまに魔物の一面も垣間見ます。
好みのお洋服がたくさん見つかり手が止まらなくなったり、お洋服をみるうちにどんどんコーディネートやこの人にすすめたい!と発想が止まらないときは、取り憑かれてるなと思います。笑

この現象はもしかしたら私だけかも知れませんが、ファッションは油断すると私が購入して支配するのでなく、私が支配されてしまいそうになる、いい意味でも悪い意味でも恐るべきものです!

 

ありがとうございました!

「印象を操ることができる」って、よく考えてみるとすごいことだと気付かされました。
幼い頃からファッションに触れてきたとはいえ、自分なりにファッションの好きなところをを理解して、言語化しているAKANEさんにとても魅力を感じました。
毎日の「人生の選択」をテキトーな服で済ませていたとしたら、なにかもったいないことが起きているかもしれません。明日は、いちばん気分が上がる服を選んでみませんか?
次回もお楽しみに。
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