ファッションを仕事にする人、どんな人?vol.5丨大手アパレルを経てブランド立ち上げ中のMEIさん

ファッション業界に務める人にどんなイメージを持っていますか?
「一般人とは違った世界」「オシャレで近づきがたい」そう思っている人も少なくないはず。
「服が好き」という気持ちを仕事にしてしまうくらい行動力がある彼女たちは、小さい頃からセンスが良かったのでしょうか。
ファッションのどんなところに憧れて、どんな夢を持っているのか、聞いてみよう!という企画。
第5回は長野県から上京し、自分のブランド立ち上げに奮闘しているMEIさんに聞きました。

「バイヤーとして独立したい」ブランドを立ち上げ中

ー自己紹介をお願いします!

こんにちは!Meiと申します!
長野県松本市で生まれ育ち、美容の専門学校に進学のために上京しました。
父の影響で海外旅行の魅力を感じ始めた私は、社会に出たらしばらくは自由に時間を取れないだろうと専門時代はバイトをしまくり、2年間の学生生活のうちに留学も含め10カ国ほどに行きました。

ファッションの仕事に就くことは高校の頃から決めていましたが、知らない文化を体験すること、国を超えたコミュニケーションに魅力を感じ、いずれはアパレルバイヤーとして独立したら自由で最高だ!!と考え学ぶために外資系のアパレル企業に就職しました。

とても素敵な職場と会社に恵まれながらも1年半販売を経験して色々感じることがあり、今
ではIT企業にフリーランスとして入りながら会社を起すためにアパレルブランドとメディア
の立ち上げに奮闘しています!

バイト代は全て服に。強めギャル時代

ーファッションと出会ったのはいつですか?

小学生の頃から仲良い友達にお姉ちゃんがいておしゃれな子が多かったことから意識するよ
うになりました。

私は一人っ子なので学校に行って学んでいたんだと思います。お揃いのものを身につけた
り、いいなあと真似してみたりいろんな格好をしてみたり。
特に地元の公立高校は私服通学というのもあり、一番ファッションを意識しだした時期で
す。見た目も自由で文武両道、文化祭は生徒だけで創るという校風に惹かれ、受験前からギリギ
リの点数の中詰め込みまくってなんとか憧れの高校へ進学しました。

努力して入ったと思ったらなぜか私の世代から髪染め禁止になり。
黒髪でいることが正しいという決まりに疑問を感じ、見た目で判断するのはおかしいと反骨
精神からかギャルの道へ。
(先生を納得させたくて頑張っていましたよ。←我ながらかっこいい)

その頃の趣味は買い物。当時はお正月は友達と東京に行き、お年玉とバイト代を全て服に
使っていました。ギャルの中でもかっこいい系、9センチ以下のヒールはありえないの強めスタイル。
自分とは正反対のスタイルのブランドに就職してからは華やかな女性らしいスタイルも大好
きになりました。
思い返すと、色んなジャンルに挑戦して似合うものを模索してきたかもしれません。

 

服で、価値をより多くの人に届けたい

ーあなたの夢はなんですか?

私の夢は女性起業家として世の中に貢献することです。
なぜ起業家というと、より多くの人に価値を届けられる力を持ちたいからです。

社会人1年目の時に店長に、私たちはただコーディネートの提案をしているのではなくて、
その方の人生が素敵になる提案をするんだよと言っていただきました。
私はこの言葉が大好きで、だったら店舗の中だけでなくもっと多くの人にそんな経験を提供
したいと思いました。そして本当に欲しいもの、得たい経験、好奇心を満たすのには経済力も必要だと感じたからです。

あと、仕事が大好きです。
稼げないと言われているアパレル出身の女子が、会社をつくり、稼いで、感じたことを形に
する、より良いものに変えていく。
すでに世の中に先輩はいれど、もしも自分がそうなったら。
そんなストーリーが身近にあったらめちゃくちゃ面白いと思います。

もちろん人により目標は違いますが、できるんだ!とちょっとでも思えるそんなモデルにな
りたいと思っています。
こういう服着たことない、憧れだけど似合うかわからない、このコーディネートはどうだろ
う??ドキドキしながら出かけて友達に素敵!と褒めてもらったらとても嬉しいし、自信になりま
す。もしそれを、自分で自分のことを、「素敵!決まってる!超いけてる!」と思えるようになった
ら、どんなに毎日が楽しいのかなと思います。

勝負服を着ているときに大好きな人に会いたくなるように、これが日常にあったら、みんながそうだったら、満員電車がカラフルな服の人だらけだったら。

しかめっ面している大人は少なくなるのかもしれないです。
人に伝えると叶うというので抜粋してこれも書いておきます。\(//∇//)\

願望リスト♡

  • 衣装部屋を作る
  • 両親に毎年旅行をプレゼントする
  • クローゼットを色ごとに分けてみたい
  • イチローと友達になる
  • 世界を周りたい

東京の満員電車で気づいた、海外と日本の差

ーその夢を持つようになったきっかけは?

高校生の時になんの仕事に興味があるんだろうと考え、ファッションだと進路を決めまし
た。(そもそも他を見ていないだけです)

海外に行き、人の明るさ、ファッションのカラフルさ、道端ですれ違いざまにそのバッグ好き!と普通に話しかけられ衝撃を受けたこと、コミュニケーションの壁の低さに感銘を受けました。

上京して最初に感じたのは、満員電車にいる人、みんな暗い。。ということ。
個人の意図を持った選択よりも会社のルールが強いということ。(熱中症が心配されるほどの真夏にスーツとネクタイ必須など)

販売員をやってみて、知識を身につけ、このブランドがとても素敵とわかった!欲しい!!だけど果たして欲しいアイテムを好きなだけ買える財力がいつつくのか。
お客様を待っているだけの時間は何かもっと有効に使えるのではないか。

単純に私個人の見解ですが、素敵なスタッフとお客様に恵まれて、私もあんな風に日常的に接客を受けてみたいし買い物をしてみたい。その豊かさはどこから来るのだろうかと疑問に思ったことがきっかけですごく考えるようになりました。

また、販売員はとても素晴らしい仕事だと思いますがよく「大変だね、給料少ないし時間長いんでしょ」と聞かれることがありました。
一概には言えませんがそのイメージも間違いではないと思います。
そこを変えたいと思っています。

就職した会社では貧困国に工場を作り、そこでアクセサリーを製造することにより、雇用を生み出すという貢献をしていました。とても素敵な取り組みだと感じたことを覚えています。

あと元々我慢が苦手な性格でもあり、全部得るには!旅行しまくるには!
お金がないからと言って欲しいものを諦めたくない!セリーヌのバッグが欲しいーーー!!
と学生の頃に悶々と考えていました(笑)

魅力を引き出して、内面を表すということ

ーあなたにとってファッションはどんな存在ですか?

ファッションは万国共通であり、人の心を明るくする力を持っていると思っています。
私自身ファッションを通じてたくさんの気づき、こうなりたいとの憧れもできました。
私は決してファッションに関してならなんでも知ってるよ!!というタイプではなく、日常にあり、意識するだけで楽しめる、そんな存在だと感じています。

以前、これは私には似合わなそうだし勇気が出なくて着れない。と思っていたカラフルなワンピースを着た女性を渋谷のスクランブル交差点で見かけました。人混みの中を颯爽と歩く様がとてもかっこよく目が離せませんでした。

その女性のおかげでファッションはその人の魅力を引き出すもの、内面が表れるものなんだ
と気づきました。
だったら逆も然り。こんな人に憧れるという人がいるならまずは真似をしてみればいいので
は?自分には似合わないという思い込みをとっぱらてみてもいいのでは?
人の魅力に勝ることはなく、ほんのきっかけにすぎませんがなりたい自分になる。まさに意
識するだけでそこを楽しめるのがファッションだと思います。✌

ーありがとうございました!

 

世界を回り、ファッションで起業を目指すMEIさんの行動力とエネルギーに驚かされました。やりたいことは我慢しないで叶えるために走る!というスタンスで、人生を自分の力で作っていっています。そういうエネルギッシュな人を見ていると、「自分もできるかも?」と元気づけられますよね。
次回もお楽しみに。
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